医学部に入り、将来の専門を考えるにあたり、女に生まれたからには女性の役に立つ科に行こうと思い、東京女子医大東医療センター外科・乳腺診療部に入局。外科専門医を取得後、乳腺外科の道へ進みました。
　埼玉がんセンター乳腺外科でレジデントとして研修し、女子医大東医療センターで乳腺外科専門医を取得。
　しかし、2児の育児と仕事の両立に追われ、自分の中で働き方改革を発令し、2011年4月に薩摩川内市に戻って参りました。地元に無かった乳腺外科を立ち上げ、地元完結の乳がん治療を目指してきましたが、2021年6月15日、地元に戻ってちょうど10年という節目で乳腺専門の「クイーンズ乳腺クリニック」を開業することができました。
　手術治療は済生会川内病院と出水総合医療センターに出向いて行いますが、診断から手術前後の化学療法、手術後の経過観察、再発治療や薩摩川内市の乳がん検診など対応しております。

　2人に1人は癌にかかり、9人に1人は乳がんになる時代。ですが、乳がんは早期に見つければ治ります。身近に気軽に乳腺疾患の相談ができ、乳がん治療をされた方とは一生のお付き合い…おっぱいのかかりつけ医のような存在でありたいと思っております。

　クリニックの開院には、幼稚園から大学までの同級生たちや地元の先輩の方々、そしてこれまで10年間で知り合った多くの患者様にたくさんの応援をいただきました。

　今後、皆さまを乳がんからお守りすることで地元に貢献していきたいと思います。

当院は、「マンモグラフィ検診施設画像認定」施設です。

マンモグラフィは、
撮影する人の資格→診療放射線技師→検診マンモグラフィ撮影認定技師、
撮れた画像を判定する人の資格→医師→検診マンモグラフィ読影認定医師
の評価があります。
そしてもう一つ、さらに重要な認定評価があります。
それが「マンモグラフィ検診施設画像認定」という認定評価です。

乳がん検診の精度維持・向上のために、『日本乳がん検診精度管理中央機構』…略して精中機構というNPO法人が、厚生労働省から認可を受け評価を行っています。この精中機構のおかげで、日本の乳がん検診の質が保たれているといっても過言ではありません。

この認定試験には、主に以下のような評価があります。

• 読影する医師・技師の教育、研修（5年毎の試験、年に数回の講習会など）
• 被ばく線量が、基準値をみたしているか（従来の機械より高精細、低線量が可能。）
• 実際撮影した画像は申し分ないか（技師の力量、画質評価など)
• 使用するマンモグラフィの精度管理（日常点検、定期点検が適切に行われているか）

等、他にも多くの課題をクリアして、「マンモグラフィ検診施設画像認定」という評価を得られるのです。
マンモグラフィ検診施設・画像認定施設
つまり、乳がん検診を受ける際には、この認定を持つ施設であるか検討していただくことがとても重要であることがお分かりいただけたと思います。

今後もこの評価に安心することなく、安全で安心な検査の提供、質の高い検査の提供を行い、スタッフ一同さらに精進してまいります。